YOKOHAMA♥ANNIVERSARY

横浜・東京を中心に、みんなの素敵な記念日紹介と、心に残る素敵なスポットをご紹介します♪ディナー・ランチ・ホテル・プレゼントなど、記念日に使いたいそんな情報を発信していきます♪

勇気をくれた、【ヘレンさんという生き方に出会った】記念日!

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フレンドリーな笑顔が印象的な、横浜イチ居心地がいい飲食店を目指すオレンジグループ代表 福島さんに記念日取材してきました!

ー福島さんの記念日、教えてくださいー

はい、「ヘレンさんという生き方に出会った」記念日です。

ーどんな記念日なんでしょうかー

新しいことを始める勇気をくれた女性と出会った日なんです。当時IT関連のエンジニアとして大手のシステムを作ったり、リーダーとしてチームをまとめていました。仕事は面白かったしお給料面でもとても良くして頂きました。

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でも、ふと一緒に働くメンバーを見たら・・幸せそうじゃなかった・・。僕だけだったんですよね、楽しかったのは。様々な要因があるにしても働くみんなが幸せじゃないってどうなんだろう・・て違和感があってスパっと退職しました。そして年齢的にも最後だと思い、ワーホリ制度を使ってオーストラリアに渡った、そんな人生に疑問を感じていた時に出会った方です。

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ーヘレンさん、どんな方なんですか?ー

当時85歳だったと思いますが、オーストラリア在住時代、家を貸してくださった画家の女性です。家には何か惹かれる絵がたくさんあって。てっきり生涯画家なのかと思ったら、81歳から絵を描き始めたって言うんです。たった4年でしかもその年齢でここまで描いてしまい職業にまでしてしまうのかと。「ああ、人生自分で制限をかけてはいけない。やるぞと決めたらいつからでもいけるんだ」と感じたんですよね。

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ーそれは勇気をもらいますね!でも・・どうして飲食の世界に・・?ー

でかく聞こえるかもしれないけども、どこでも通用する仕事を何かしておきたいなと思ってたからです。「衣食住」これはいつまでもなくならないだろうと思って。

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というのも、オーストラリア在住時代、日本食レストランで働いていたんですが、向こうで伝わっている日本食に違和感がありました。例えば「お味噌汁」。僕達って、おかずやご飯と一緒に食べますよね。でも向こうでは「一品」として出てくるケースが多かった。コース料理感覚なのかな、飲まないと次の料理が出て来ないんですよ。それはそれで一つの形だと思うけど、日本食の楽しみ方ってもっと教えてあげられるなあと感じたことも飲食の世界に進もうと思ったきっかけだったかもしれない。

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ーなるほど、そうすると将来は海外出店ですか?!ー

それも視野にはありますが、まずは「横浜」に根をはり誰もが知っている店へと成長させてみせます。やはり大好きな横浜が賑わってくれたら嬉しいですから!

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ーそうなんですね、ところで未経験からどうやって独立したんでしょうかー

まず独立までの五カ年計画を立てました。最初の2年間はチェーン展開している会社で飲食の仕組みや基礎を学んで、次は個人店でより深く難しい仕込みや接客、料理全般という具合に。カッコよく言ってますけど(笑)結局独立までは6年位かかってしまいました。勤務は夜17時からが多かったですが、勤務時間前に仕込みをさせてもらったり、結構勤務時間外で多くのことを学びました。

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ー福島さんは、常に意識していることがあるとかー

はい、僕は昔から意識しているのが「1万時間の法則」。なんか固いですけど(笑)努力を重ねれば、体が覚える。何かを身につけるには必要で、その先はブラッシュアップです。わかりやすく言うと・・例えば、ネギをみじん切りします。手元を見ないと怖いですよね。でも何度もやると体が覚えて、よそ見しても出来るようになる。あ!これ真似しちゃ絶対だめですよ!(笑)あくまでも、1万時間重ねてやっとスタートラインにたてると思うんですよね。

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ーうーん!とてもストイックに見えますけど昔からですか?ー

いえ、大学時代の経験が大きいかもしれません。水泳部でキャプテンをしていたんですが自分たちは結構練習している気になっていて、若かったから変な自信もありました。でも、ある時、イアンソープ選手の練習を実際に見る機会に恵まれたんですね。ほんと、愕然としました。僕達の何倍の時間も練習しているんですよ!しかも、余年がない。細かいところまで丁寧に地道に練習を続けていた。だから彼は強い。僕達何やってたんだろうって愕然としました。

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ーイアンソープ選手ですか!色々な経験をして、たった5年で2店舗も経営していますが、何に一番難しさを感じますか?ー

「人」を育てることが一番難しいと思います。飲食店は、当然お客様が美味しいと思ってくださる食材を使い、美味しい料理を提供し、気持ちの良い接客をすることは当たり前なんです。でも、いつまでもお客様の心に残る気づかいが出来て居心地がいい空間を提供出来るか。ここが要になると思う。それが「人」なんです。

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ー福島さんの目指す、「人」の教育や在り方みたいなものは何かあるのでしょうかー

究極を言えば、リッツカールトンのクレド。あれってすごい。例えばエレベーターのボーイさんが乗り合わせたお客様の会話から「ちょっとあの料理しょっぱかったよね。もうちょっとな・・」なんて声が聞こえてきたとします。そうすると、彼らは自らの責任と判断で、「大変失礼しました。○○様に喜んで頂けるお料理を召し上がって頂きたいので、本日のディナーご招待させてください」なんて事をしてしまうわけです。これはあくまでも例えですが。

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リッツカールトンのスタッフさんはみんな主体性があるから、お客様に想定外の感動を与えるんですよね。主体性があり、想定外の感動を与え、居心地がいい空間を作る、想い出に残る。これが出来る「人」を育成したい。

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クレドは様々な逸話を残していますよね。主体性がある「人」を育成する上で気にしていることはありますか?ー

口酸っぱくスタッフに「伝える」ことも必要ですが、僕自身が姿勢を見せることを気にしています。月並みですけど、日頃から経済や情勢など色々なことにアンテナを張って情報収集することかな。

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ー確かに、福島さん、さっきから気になったことは携帯にメモしていますよね!ー

そうなんですよ、忘れちゃう(笑)面白い情報だと思ったらすぐにためる。飲食店は様々なお客様がいらっしゃるので、話の幅が広いってとても大事。好奇心旺盛なのが大事なのかな。それから健康管理。いるんですよ・・昨日飲みすぎて仕込み遅くなったから、このメニューなし!みたいな・・そんなのプロでもなんでもないでしょう。

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 ーなるほど。確かにとても健康的ですし、スーツでカッコイイ!でも話すとフレンドリーなギャップありますよね(笑)ー

もう10年くらいはこの風貌です(笑)見た目って絶対大事。僕のこの風貌一瞬、緊張する方もいるみたいだけど、いい意味でギャップあるみたいだからこの姿に行き着きました(笑)これも一つのブランディングだと思います。

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 ーブランディング!飲食店として、大事なことはほかにありますか?ー

飲食に限る話ではないと思いますが、これからは「コンテンツ力」だと思います。飲食だと・・そうですね、例えばお店のメニュー。一つでもいいんです、何かそのお店だけのほかとは違う「売り」言い換えるとコンテンツを持つことが一つの武器になると思う。コンテンツに育てるまでは、反対も批判もされるし儲からないし(笑)大変なんだけど、それを超えたら勝ち!

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ーオレンジさんの「売り・コンテンツ」教えてくださいー

「海老と白身魚のムース」です。OPEN当初からありますが、オレンジと言えばこの料理じゃないかな。今では、ほかでも食べられるかもしれませんが当時珍しい料理だったんですよ。だから、この料理が食べたくてまた来る。という方が意外と多かった。パンケーキでも何でもそうですが、工夫をしない二番煎じでは、当たりもしないし受け入れてもらえない。だから一番をとるか、頭たくさん使って工夫をしなければならないんじゃないかな。

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ーこれから、オレンジさんはどんなお店にしていきたいですか?ー

横浜イチの居心地がいい、また行きたいお店にしたいですね。でも、それだけではありません。この先 スタッフが独立をしたいと思ったときに、きちんと経営が出来るように支援することが一つ。それから飲食店の経営に悩んでいる人に、オレンジ流経営を教えてあげたい。飲食店の抱える問題って結構似ていますから。これはだいぶ先の夢ですが・・大丈夫ですか?この話長くなりますよ?(笑)

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ーそうですね、深そうなお話なのでこれはまた別連載にしましょうか(笑)ー

ですね(笑)今、オレンジのスタッフはとても頑張っています。シェフは昔から僕についてきてくれていますが、料理の相談は彼にすれば間違いない。そう言い切れるくらいとても信頼し尊敬しています。スタッフが皆それぞれのポジションで主体性を持っているお店に出来れば「また来たい」とお客様に思って頂けるはずだと思います。

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ーありがとうございました。色々お話頂きましたが、福島さんの思う飲食店の魅力教えてくださいー

うーん。お客様に様々な空間を提供できることが一番かも。「○○が食べたい」とか「誕生日だから」とか、様々な用途や目的があったお越しになる。だから使い方はそれぞれ違うんですよね。僕等はみなさんの時間と空間を、「飲食」を通じてプロデュース出来るのかもしれない。とっても素晴らしい仕事だと思います。

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ー素敵ですね!イベントも積極的にやっていますよね!ー

イベントよくやりますよ!色んな人が集まって、同じ空間と時間を共有することで、新たな出会いとか繋がりが生まれるのっていいなと。これからは昼間は子供も楽しめるようなお祭りもやりたいし、今考えているオレンジ初のイベントは・・これはまだ言えない!でも秋のあの時期・・ヒントは餅つき(笑)地元のお祭りも含めて様々なイベントをやって人を集めて横浜を賑やかにしたいですね。

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ー楽しそうですね!長時間、ありがとうございました!最後に、福島さんにとっての記念日とは?ー

間違いなく、彼女と出会っていなければ起業していません。何かしたいな~とフワっと思っていたけど、実現できたのは彼女の生き方を見たから。彼女の絵も笑顔も言葉も忘れることはできません。勇気をもらえた日ですね。まずは「オレンジ」をブランドとして育て上げ、様々な挑戦を続けていきたいですね。

 

 

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